「…りゅ」

「ふっ…なんだよ、5歳ん時に逆戻り?」

「んー…」

小さい頃、覚束ない口調で龍を、りゅ。と呼び続けた私を龍は咎めもせずに笑ってた

小学生になれば、龍は小2の癖に格好良いと人気があって、私を守ってくれる龍のあとをついては、頼りなげに呼ぶ自分の呼び方を恥ずかしくなって

りゅう、と呼んだ

龍は対して気にしてないみたいだったけど、誰もが龍君。龍、なんて呼んでいたりしたから、りゅ、という自分だけが特別な呼び名を持てていたのが嬉しかったんだと思う。