目の前にフルスクリーンで広がったのは、整い過ぎた龍の顔。


途切れぎみにかけた呼び掛けに龍は気付いたのか、綺麗な瞳の間、眉間に皺を刻んだ


「りゅ、龍」


「…あ゛?」


朝から、『…あ゛?』って…


龍は、まだよく分かってないみたいにうっすらと切れ長の瞳を開き、瞬きをすると、私にレンズを当てるみたいにじっくりと顔を見詰めてきた


「…何だよ」


「何だよは、こっちの台詞だよ。何で龍が私のベッドにいるの?」

首を傾げると、龍はキョトンとしてからニヒルな笑みを浮かべた

い、嫌な予感…