「…ったく。」


愛おしい、何回思ったか。


そら、お前の為なら、何だって犠牲に出来るって知ってるか


眠るそらのサラサラと髪を掬って、そっと口付けた


「…そら」


電気を落として、そらのよこに寝そべった。
未だに捕まれたままのパーカーのそれ。

そらの手を握り、指を絡めた。

これくらい許してもらわなきゃな。

夜闇に1人笑みを溢し、目を閉じた