少しでも大人っぽく
可愛くなって自分が
愛した人に愛されたい。


そんなワガママで
ささやかな願い。



―――――キャッ!




2つある出入り口の
暗い方の出入り口に
ガラの悪いヤンキーが
たまっていた。



めちゃくちゃコワい!



あたしは走って
店内に駆け込んだ。



まさかその中の
ヤンキーの1人が
あたしを優しい顔で
見ていたことなんて
あたしは全然
気づいてなかったんだ。