この三ヶ月、メイとリクはひんぱんに 会っていた。
話すことは主に、カウンセリングの成果 について。
リクはカウンセリングについていったけ れど、室内には入らなかった。メイが、 拒否したのである。
付き添いで来ていたミズキも、途中から 席を外すようになっていた。
『やましいことがあるわけじゃないけ ど、自分の中身と向き合う時間だから、 一人でカウンセリング受けたい。
笹原先生以外の人がいると、かっこつけ たり、ウソ言ったりするかもしれないか ら』
そういったメイの申し出により、ミズキ とリクは、出入口までの付き合いとなっ たが、途中からはリクとメイの二人で研 究室に向かうことが増えた。ミズキが気 をきかせてくれたのだろう。
笹原のカウンセリングを受ける日々。リ クは、メイの変化を見てきた。
カウンセリングを受けた帰り道、メイの 様子は様々だった。
おそろしいほど無言の時もあれば、これ まで話さなかったような自分のことを自 ら話す日もあった。
もっとも大きい変化だったのは、感謝の 気持ちを述べたり、リクの日常に興味を 持って色々尋ねてくるようになったこと だ。
それだけでなく、アルバイトを始めたこ とも大きいだろう。
メイは、ゴールデンウィーク明けからカ ナデと共にゲームセンターで働き始め、 今も、週2日のペースで続けている。
接客業なので、客との関わりにより、人 と接するのに慣れ、話し方なども、以前 の彼女と比べると穏やかなものになっ た。
長かったようで短かったこの数ヵ月間の ことを回想しているうちに、リクは目的 地に着いた。
駅前にあるカフェ。オープンテラスに は、あまり人はいない。
リクは颯爽と店内に入り、窓際のテーブ ル席にメイの姿を見つけた。


