幸せまでの距離


山本は嬉しそうにうなずく。

「願ってもないことだ。ショウマが跡取 りになってくれるなんて。

いや、そうじゃなく、息子だと思ってく れてるのが、たまらなく嬉しい……」

感情が高ぶり、涙声になる山本。

ショウマとは違う葛藤が、山本にもあっ たのだろう。父親として。


「よかったね、ショウマ…!」

リクも、思わず泣きそうになった。

ショウマが大学を辞めずに済んでよかっ た。

彼の実の父親が山本で、本当によかっ た。

今まで家のことでつらい思いをしてきた 分、ショウマには幸せになってほしい。

ショウマは山本の戸籍に入ると決めたの で、これからショウマの実家の家族達と の話し合いや手続きなどもしなくてはな らないだろうが、ショウマと山本ならそ れを乗り越えられるだろうと、リクは 思った。


“ショウマは、きっともう、大丈 夫…!”

リクは清々しい思いでショウマを見た。

ショウマは、今まででいちばん幸せそう な顔ではにかんでいる。


その後リク達は、山本も含めて、たこ焼 きパーティーを楽しむことになったの だった。