幸せまでの距離


「そういえば、聞いたことなかったよ、 そういうことは……」

ミズキはつぶやき、同時に、メイの身体 のことが気掛かりになった。

菜月は言う。

「今のメイは、結婚とか、異性との特別 な関係を望んでいないみたいだし、本人 も前にそう言ってたけど、女性として、 いつか妊娠を望む日が来ないとも限らな いでしょう。

ううん。メイの人生だし、あの子が幸せ でいられるなら、結婚や出産にこだわる 必要はないの。

一生独身だって、かまわない。

女性の幸せは、人それぞれ違うから。


……ただ、山梨から戻ってから、リク君 との関係も良い方向にいってる感じがす るし、この先、リク君との関係を縮めた いと考えるかもしれない」

菜月は、うまく考えをまとめられなかっ たが、いま口にしたことは本心だった。

月経がないと、身体の不調も出るので は、と、女性としてメイの心身も心配し ている。