幸せまでの距離


ちょうど全員にエサをあげ終えたミズキ は、立ち上がると菜月と向き合った。

「なに? もしかして、メイのこと?」

「うん、そう……。あの子がウチに来て から、もうすぐ半年になるけど、いまだ に、その……」

菜月は、口にするのをためらうように、 途切れ途切れに疑問を口にした。

「私も、ミズキも……。女性は毎月、月 経があるでしょう?

そういうのって、一緒に住んでいれば何 となくわかるじゃない?

でも、メイは、いまだにそういう気配が ないし、どうなのかしら?

ミズキは、メイから何か聞いてない?」

メイは、星崎家の人間になった時、栄養 失調に近い体調をしていた。

メグルの祖父母がいなかったら、今頃ど こかで行き倒れていたに違いない。それ くらい、栄養が不足していた。

毎食、適量を食べるようになった現在 も、メイの身体は平均より細い。

ゆえに、無月経になっているのかもしれ ない、と、ミズキ達は考えていたのだ が、本当にそれだけなのだろうか?

最近になり、菜月はメイの身体を心配す る気持ちが増していた。

先日、実の父親に会ったらしいが、メイ は案外冷静で、ミズキ達の方が気を揉ん でいた。