メイはぐっすり眠れているだろうか?
出来ることなら、眠るメイのそばで、彼 女の手をにぎっていたかった。
様々な思いに駆られ、リクは落ち着かな い気分になったが、浴室でシャワーを浴 びて髪を乾かすと、いくらか気分は落ち 着いた。
ベッドに仰向けになると、ここ最近の出 来事が一気に頭をめぐった。
忙しさの中に埋もれていた衝撃が、蘇 る。
何より大きかったのは、カナデが自殺を 図ったこと。
人の死に際をあんなに間近で見たのは、 初めてだった。
彼女は無事助かったから良かったもの の、もし亡くなっていたら、こうして平 穏な日常を送れていなかったと思う。
あの日以来、リクは赤色を見ると血を連 想してしまう。
こうして生きていることの尊さを感じ る。


