幸せまでの距離


「そうだね、その通りだよ」

保は鼻をすすりながら、途切れ途切れに 言った。

「逃げだよね、わかってる……。

僕は、男であることを理由に、翔子やメ イを苦しめた。


リク君……。ありがとう。

最後にメイと、話がしたい。

こんなこと、もう二度とないと思うか ら」

「メイも、あなたと話したいと言ってい ました。

駅前で待ってるので、俺も一緒に行きま す」

「ありがとう。

ちょっと、待っててくれるかな」

保はいったん自宅に戻った。

その後、リクと保は一言も交わさないま ま歩き、メイの待つ駅前に到着した。