メイが、逃げるように自宅に引っ込んで しまった。
今の会話が無かったもののように、辺り は静けさを取り戻す。
「自覚ないだろうけど、メイは変わった よ。
だって、前はあんなこと言ってくれな かった……」
“頭の中で俺を殺したのだって、きっ と、心の傷と向き合うためだ……!”
意地でも何でもない。
リクは純粋に、メイを救いたいと思っ た。
同時に、メイへの好意を、彼女に気付か れてしまったのだと知った。
“せっかくショウマが話作ってくれたの に、無駄にしちゃったな。
でも、新しく好きな人ができた、なん て、やっぱり無理あるよな。
メイに気持ちを隠して接するなんて、俺 にはできない”
だったら、ありのままぶつかるしかな い。
“ウソつくなんて、やっぱり良くないよ な……!
正直がいちばんだ!”
リクも、自宅に向けて歩き出した。
このゴールデンウイーク中、メイの父親 と話をする。
そのことを含め、長い戦いになるだろ う。
リクは、決して楽ではないこの戦いを、 あきらめる気はなかった。


