ショウマは、「勝手な想像だけど~」とおちゃらけた口調で言うと、面白そうにリクの顔を眺めた。
「いいなぁ。メイちゃんがいるだけで、リクは毎日楽しいんじゃない?」
と、ショウマは自分のことのように浮かれている。
「うん。メイといると楽しいよ」
まっすぐな瞳で素直に答えるリクをからかうように、ショウマはニタつく。
最初にあんな出会い方をしたからか、ショウマはリクに対して、色恋から遠い堅物男子のイメージを抱いていたのだ。
「メイちゃんて、多分、清楚系って感じなんだろうな!」
と、気ままなことを口にする。
入学式初日に、いかがわしい話をする男子学生に注意しようとしたリクが好きになりそうな女子といえば、長年学級委員を務めたり、リクと同じく勉強が出来て知的な子に間違いないと、ショウマはありきたりな想像を巡らせてしまった。
なので、リクから返ってきた答えに、ショウマは驚きを隠せなかった。
「ううん。メイは清楚系とかじゃないよ。どっちかっていうとヤンチャ系?
ショウマの言いたいことも、何となく分かるけどさ」
と、リクは、照れて視線を泳がせる。
「メイは素直じゃないよ。
今までずっと、万年反抗期みたいな感じで、俺の言う事や注意もまともに聞いてくれないし。
ことごとく突っ掛かってくる、困り者。
でも、髪と目が綺麗で、根は優しいんだ」


