メイの家を後にしたリクは、持ち込んだ 段ボール箱を途中のゴミ箱に捨て、大学 に向かった。
1時限目の講義も後半に差し掛かった 頃、彼は学内に着いた。
途中で教室に入っても単位はもらえない し、他の学生に注目されて恥ずかしいだ けなので、裏庭に面した学内のカフェで 次の授業までの時間をつぶすことにし た。
授業中だからか学内は静かで、リクの足 音は大きく響く。
眠気覚ましに、と、あえて苦手なブラッ クコーヒーを頼むと窓際のテーブルに着 き、リクは今後のことを考えた。
バタバタしているうちに日付の感覚が無 くなりかけていたが、今日はゴールデン ウイーク前。
マナの自宅で行われるシュンの誕生日会 は、もう2日後に迫っていた。
メイはケーキを焼く係だし、誕生日会に も招待されていたので、当日は必ずマナ の家にやって来るだろう。
“俺もショウマとセットで誘われてる し、もちろんシュン君のお祝いはしてあ げたいけど、俺が行ったら、メイを嫌な 気分にさせるかも……”


