メイはミズキにつられる形でパスタを フォークで巻き、訊いた。
「そういえば、会わせたい人がいるって 言ってなかった?」
笹原のことだ。
一旦食べるのをやめ、ミズキは切り出し た。
「大学に、笹原先生っていう人がいる の。
私のゼミの担当をしてくれてる教授なん だけど……」
「笹原……? 教授?」
なぜ、ミズキの大学に居る教授と会わな ければならないのか、メイには皆目見当 がつかず、いぶかしげにミズキを見返し た。
「気を悪くしないで聞いてほしいんだ」
そう前置きし、ミズキは話した。
「笹原先生は、心理学の権威とも言える 人で、大学の授業の他に、カウンセリン グの仕事もしてるんだ。
この前、メイの様子が違ったから気に なって……。
悪いんだけど、笹原先生にメイのことを 相談したの」
ミズキは、笹原とプライベートな会話を 交わしたいきさつや、メイが自室で取り 乱し、室内を荒らした日のことを話し た。
あれは、みんなでシュンの誕生日会の計 画を立てていた時のことだった。


