幸せまでの距離


『そっか。カナデちゃんとトウマさん、 うまくいったんだね。

メイも、カナデちゃんと仲良くなれたみ たいで、よかった』

そう言いつつ、メグルは胸につかえた気 持ち悪い不自然さを隠せなかった。

自分のせいでカナデとトウマの仲を悪く させてしまったのなら、自分が身を引く ことで二人にヨリを戻してほしいと願っ たのは、本心。

こうなって嬉しい。

そのはずなのに、今メイと話しているう ちにトウマへの疑念が膨らみ、とまりそ うになかった。

「まあ、そういうことだから、気にする ことないよ」

メイの言葉を遮り、メグルはこう尋ね た。

『カナデちゃんって、まだ風俗で働いて たりする?』

「ううん、最近辞めたよ。

その時私、店までついていったし」

『……そっか。そうだよね。

なら、いいんだ』

「?」

『何でもない!

メイも、楽しんでねっ。

明日早いから、あたしはもう寝るよっ』