ほどなくして約束のファミレスに着いた ミズキは、手を振りつつリクのいる席に 座った。
「何か食べよっか」
ミズキは言い、メニューを広げる。
気分的に食欲など湧かなかったが、リク はミズキに合わせて適当な食事を注文し た。
ミズキが学校の話題などを振り話をつな いでいたが、それが本題ではないことく らい、リクも分かっている。
終始、リクの反応は薄い。
ミズキはそれに気まずさを覚えつつ、何 でもないフリでやり過ごしたが、頼んだ ものがやってくると、
「メールしてくれたのって、メイの話が したかったからだよね」
と、リクの方から話を切り出した。
「うん……」
突然変わった空気。
いや、二人が顔を合わせた時から、すで にぎこちない雰囲気が漂っていた。
前向きに話し合うため、ミズキはあえて マイナスの流れを避けるべく、和やかな 会話を心がけていたのだ。
「メイのこと、もう嫌いになった?」
「嫌いになんて、なるわけないよ」
“今でも大好きで、苦しいくらいだ よ……”
リクは力無くつぶやく。
「あきらめ悪いって思われるかもしれな いけど……。
メイのこと嫌いだったら、ミズキちゃん の誘いも断ってる」
「そうだよね、ごめん……」
二人はしばし、押し黙る。


