幸せまでの距離


リクとショウマは、昨日同様、人々の顔 が見渡せる場所に立ち、翔子の姿を探し た。

街灯よりも、明るい空で助かる。

……とはいっても、ショウマは翔子の顔 を知らないので、実際にはリク一人で翔 子を探していることになる。

ショウマはそれに気付くなり、

「翔子さんの写真とか画像、持ってない の?」

と、リクに尋ねた。

「持ってたら良かったんだけど、さすが にないよ」

リクは視線を周囲に向けつつ、思案顔で 腕組みをした。

「ショウマに分かりやすく説明するとし たら……。

そうだなぁ……。

おばさんはメイに似てる、としか言えな いな」

「簡単なようで難しいな、それ。

だいたい20年後のメイちゃんを想像す ればいいんだろうけど……。

あ、そういう未来写真は、パソコンで作 れるんだっけ!?」

ショウマは冗談半分にそう言いつつ、目 をこらして辺りを見た。


そうして1時間後。

「今日も、ダメかなぁ……」

力ないリクのつぶやきを上塗りするよう に、ショウマが言った。

「子供は親を選べない、よな……」

「えっ?」

リクは、隣にいる神妙な横顔を見やる。