本当なら、この想いをリクに話し たかった。
一緒に、未来のことを考えたかっ た。
けれども、自分から手を離したの だから、今さらすがる気もない。
もしまた彼と関わりを持てる日が 来たとしても、メイは間違いなく 彼を突き放してしまう。
だったら、彼とは別の人生を生き ていく方が望ましい。
互いに傷つけあうだけの関係なん て、悲しいだけだから。
気持ちを変えるため、メイは窓を 開けて外の空気を部屋に取り込ん だ。
窓の下を見下ろすと、昨夜は来てい なかった白猫の親子が、庭の隅に 集まっていた。
学校に行く準備をしたメイは、す ぐさま庭に降りる。
庭用クロックスをはいて芝生の庭 を進むと、メイの存在に気付いた 白猫の親が、メイの元にやってき た。
白猫はメイの両足にまとわりつく ように一周すると、メイのふくら はぎ辺りに頭をすりつける。


