その日の夜も、メイはミズキと一 緒に寝ることにした。
昼間はあたたかいが、夜は冷え込 むこの季節。
ミズキはメイを抱きしめ、目を閉 じた。
そのぬくもりに身をあずけつつ、 メイは話した。
「もうリクには会わないから」
「……どうして?」
ミズキはメイの顔をまじまじと見 る。
「アイツは男だから」
「…………」
「リクが女だったら、もっと違う 関係になれたのかな……」
「……そう」
二人とも、それ以上話そうとはし なかった。
ミズキは平静を装いながらも、二 人の別れ話を聞いてかなり動揺し ていた。
“私が、何とかしてみせるから ね……!”
人間関係を築く上で、性別の違い は大きく影響するものかもしれな い。
しかし、脇からリクの想いを見て いたミズキは、すれ違うメイとリ クに、何とか分かり合ってほしい と思った。
決して、メイのトラウマを軽視し ているわけではない。
メイがリクを遠ざけることで、彼 女の傷は深くなっているように思 えてならなかったのである。
ミズキなりに、本当の意味でメイ を立ち直らせる方法を模索してい た。


