幸せまでの距離


夢も叶わず、生活力もない自分だ けど、メグルがいてくれたら、変 われそうな気がした。

でも、トウマのその望みも、今夜 プッツリと断たれた。

人気のないホームで、トウマはカ ラ笑いをする。

「ははははは……。

もう、どうなってもいいや……」

このまま、夢も叶わず、気を許せ る恋人も出来ず、死んでいくの だ。

メグルを失ったことで、一瞬にし て全てがどうでもよくなってし まった。


彼の中に、自業自得という言葉は ない。

誰かを愛する一途さも、

ひたむきに夢を追いかける情熱 も、

瞬く間に星空の中へと消えていく ――。


どのくらいそうしていたの か……。

自宅に戻るため、力無い足取りで 改札口から出ようとすると、電話 が鳴る。

相手はカナデだった。