どのみち、トウマとの恋愛は終 わったのだ。
今さらあれこれ考えても仕方がな いのかもしれない。
こればかりは、時間の流れに身を まかせるしかないのだろうか。
複雑な気持ちで駅に着くと、改札 付近にトウマが立っていた。
22時のホーム。
人の行き来がまばらな時間帯。
壁にもたれていた彼は、メグルの 姿を見つけるなり、待ちわびたよ うに手を振った。
「……トウマさん。
こんな所で、何やってるんです か?」
気まずい気分ながらも、メグルは 普通に訊いた。
カナデ絡みで色々あった直後で、 気まずいのはトウマも同じなのだ ろう。
彼は苦笑いを浮かべ、
「仕事おつかれ。
話があって、メグルちゃんのこと 待ってたんだ」
と、愛しげにメグルを見つめた。
カナデの存在を知る前だったら、 こんな彼の言動を手放しで喜んで いただろう。
けれど、今のメグルには何もかも がツクリモノに見えてしょうがな かった。


