幸せまでの距離


「アイリちゃん。

この辺りで、髪の長い、こういう 女の子を見なかった?」

ミズキは身振り手振りで、メイの 特徴を伝えた。

本当なら、メイ本人の写真や画像 をアイリに見せたかったが、メイ は写真嫌いなためそれは叶わな かった。

ナナセもミズキに続く形で、メイ の特徴を思いつく限り口にする。

アイリは難しい顔で、

「ごめんね、わからない。

ずっとここにいたけど、そういう 子は通らなかったよ」

「そっか……。じゃあ、こっちに は来てないのかな……」

ミズキの胸は早鐘を打つ。

もう、メイを見つけることはでき ないのだろうか?

「もしそういう子を見かけたら、 連絡してほしいんだ。

悪いけど、もう、行くね」

ミズキはそれだけ言い残し、ナナ セと共にジム前から立ち去った。

アイリは何か尋ねたそうにしてい たが、ミズキ達が慌てている様子 を見て、引き止めはしなかった。