幸せまでの距離

星崎家に戻ったリクと菜月は、皆 がいるであろうリビングに直行し た。

ミズキとナナセ、ショウマはすで に外に出ており、リビングには不 安げな顔をしたマナとメグルがい た。

「リクくん……!」

メグルはリクを見るなりソファー から立ち上がり、

「ミズキちゃんとナナセ君はこの 近所、ショウマ君は駅の方まで 行ってる。

あたし達は、リク君が戻ってくる まで留守番頼まれたの!」

そう言うなりメグルは、

「あたしも家に行ってみる。メイ が来てるかもしれないし!」

と、リビングを出て行った。

マナも険しい顔でそれに続く。

いつも朗らかなメグルがピリピリ しているのを見て、リクはますま す事の重大さを思い知らされた。

“メイがいなくなったのは、俺の せいだ……”

リクは自分を責めた。

アカネの元へ駆け付けた時、思っ たことがある。

昔からメイを気にかけ、何かがあ ればメイの元へ駆け付けるのが当 たり前になっていた自分。

それは、メイが親に痛めつけられ ている気配がした時。

メイが空腹に苦しんでいる時。

アカネが電話をしてきた時も、こ れまでの日常で培われた自分が、 彼女の元へ行くという選択をし た。