自室にこもったメイは、明かりも つけず部屋の中央に立ち尽くし た。
家全体の雰囲気が、重たくなって いる。
きっと、ミズキ達も誕生日会の計 画どころではなくなってしまった のだろう。
目に見えないが、メイはそれを体 感した。
《人の死》
リョウが亡くなった時、それを心 底実感したはずで、
メイ自身も、不器用なりに命は大 切にしなくてはならないと思って きた。
それに、リクがアカネの元に駆け つけたのは、リクの性格を考えれ ば当然のことだと言える。
しかし、メイの気分は晴れること なく、それどころか次第に暗雲が たちこめた。
それは瞬く間にリクとアカネに対 する攻撃的な嫌悪感に変わってい く。
“アカネってヤツは、卑怯だ よ……”
身内の死を口にして周囲の人間に 甘えるアカネに対し、どす黒い感 情が湧く。
それは、床に落下した花瓶が割れ て中の水が溢れ出すかのように止 まらなかった。
“中学の時に父親が死んで母子家 庭になった?
頼れる親戚がいない?
……ふざけんな。
そんなの、私だって同じだったん だよ!!”
メイがまだ見ぬアカネという人物 は、間違いなくリクに友達以上の 特別な感情を抱いている。
だからこそ、リクを頼って電話を かけてきた。
リクの病院行きを引き止めるショ ウマの言動を見て、メイにはそれ がハッキリ分かった。
恋愛経験が少ないのに、会ったこ ともない他人の恋心に気付いてし まう。
メイはそんな自分に嘲笑(ちょう しょう)が漏れた。
家全体の雰囲気が、重たくなって いる。
きっと、ミズキ達も誕生日会の計 画どころではなくなってしまった のだろう。
目に見えないが、メイはそれを体 感した。
《人の死》
リョウが亡くなった時、それを心 底実感したはずで、
メイ自身も、不器用なりに命は大 切にしなくてはならないと思って きた。
それに、リクがアカネの元に駆け つけたのは、リクの性格を考えれ ば当然のことだと言える。
しかし、メイの気分は晴れること なく、それどころか次第に暗雲が たちこめた。
それは瞬く間にリクとアカネに対 する攻撃的な嫌悪感に変わってい く。
“アカネってヤツは、卑怯だ よ……”
身内の死を口にして周囲の人間に 甘えるアカネに対し、どす黒い感 情が湧く。
それは、床に落下した花瓶が割れ て中の水が溢れ出すかのように止 まらなかった。
“中学の時に父親が死んで母子家 庭になった?
頼れる親戚がいない?
……ふざけんな。
そんなの、私だって同じだったん だよ!!”
メイがまだ見ぬアカネという人物 は、間違いなくリクに友達以上の 特別な感情を抱いている。
だからこそ、リクを頼って電話を かけてきた。
リクの病院行きを引き止めるショ ウマの言動を見て、メイにはそれ がハッキリ分かった。
恋愛経験が少ないのに、会ったこ ともない他人の恋心に気付いてし まう。
メイはそんな自分に嘲笑(ちょう しょう)が漏れた。


