幸せまでの距離

マナは言った。

「シュンだけじゃない。

ミズキちゃんと出会えたことも、 大きかったよ。

私の話を親身に聞いてくれた相手 がミズキちゃんじゃなかったら、 今の私はいなかったと思うんだ」

ミズキの部屋から目当ての本を持 ち出し、二人はリビングに戻っ た。

“いつか私も、マナさんのように 思える日がくるの……?”

マナの話が分かるような、分から ないような……。

微妙な心持ちで、メイはマナの様 子を見ていた。

今夜の夕食は星崎家でごちそうに なることになったので、みんな時 間を気にせずリラックスモードで 計画を立てている。

買い出しに行っていた菜月も戻っ てきて、

「みんながいるなら、張り切っ ちゃおうかしらね」

と、料理の腕を振るってくれた。

一人暮らしをしているショウマ は、

「うわ~! 誰かの手料理とか久 しぶり!

何かお手伝いしましょうか?」

と、ウキウキして菜月の手伝いを した。

「メイも手伝ってくれる?」

菜月はエプロンをしながらメイを 呼んだ。

ミズキ達はいつの間にか大学の話 で盛り上がっているし、リクとも 気まずいままだったので、メイは 逃げるように菜月を手伝うことに した。