幸せまでの距離

いつもリビングにあるはずのテーブ ルは部屋の隅に寄せられており、ソ ファーだけが置かれている状態。

みんなが集まるということで、ミズ キがあえて片付けたようだ。

集まったみんなは、それぞれ思い思 いに自分の場所を取る。

ソファーに座る者もいれば、カー ペット敷きのフローリングに座る者 もいた。

シュンの誕生日に何をするか、それ ぞれに提案を出していった。

外に遊びに行く。

誰かの自宅でパーティー形式で盛り 上げる。

様々な意見が出た。

ナナセとマナはシュンのことをよく 知っているので、二人を中心に話は 進み、他のメンバーは雑談をしてい た。

メイはこの話し合いに端(はな)か ら興味がなく、部屋のすみっこで菓 子を食べていたが、しばらくすると みんなとの会話を終えたメグルがメ イの元にやってきた。

「メイ、リク君と何かあった?」

リクとメイは、この部屋へ来てから 全く口をきいていない。

コンビニでのことがあったか ら……。

「……別に、何も」

メイは短く答える。

メグルはメイに寄り添うようにそこ へ座ると、

「あたし、この間余計なこと言っ ちゃったね」

と、リクの方を見た。

リクはショウマと共に、ミズキ達の 話し合いに応じている。