幸せまでの距離

「あ、メイ、帰ってたんだね。おか えり」

玄関口での話し声に気付き、ミズキ がリビングから出てきた。

「リクくんの友達?」

ミズキは初対面のショウマを見た。

「どーも、はじめまして。

リクと同じ大学に通ってる、秋坂 ショウマです」

ショウマは軽く自己紹介をした。

ミズキは持ち前の柔らかい口調で、

「ショウマ君、はじめまして。星崎 ミズキです。

メイの姉なの。メイと合わせて、よ ろしくね」

玄関口で話していたメイ達は、ミズ キの案内でリビングに行った。

メイは最初、この集まりに参加する 気などなかったが、ミズキが自分を 妹だと紹介してくれたのが気まずい 以上に嬉しくて、リビングに戻るミ ズキに続いたのだった。

メグルはメイの後ろをついていく。

最後に残ったショウマは、横のリク に耳打ちした。

「あれがメイちゃんのお姉さん?

ビックリするほど似てないね」

「……メイとミズキちゃんに、血の つながりはないから」

リクは言った。

「いろいろ事情があって……。

高校卒業する前に、メイはミズキ ちゃんの両親に引き取られて、この 家の養子になったんだ」

そう話すリクの視線は深い悲しみを 帯びていて、ショウマは返す言葉を すぐには見つけられなかった。