幸せまでの距離


“リクの友達?”

メイは体をこわばらせ、無意識のう ちに聞き耳を立てた。

「俺の性格見抜いてるって、どうい うこと?」

リクのやや困惑した声。

メイは彼らの姿がしっかり見える位 置まで移動し、棚の影で目をこら す。

すると、見覚えのある長身の大学生 の姿があった。

入学式の日、リクの隣に居たショウ マが、言った。

「リクって、困ってる人を放ってお けないじゃん?

同情が恋愛になっちゃうこともある し、アカネちゃんは、リクとそうな るのを見越して動いてる気がするん だよねー」

「まさか、そんな……」

「そんなことないって思いたいけ ど、念のため。

だいたい、メイちゃんにアカネちゃ んのこと知られたらどうする気だ よー……あ……!!」

ショウマは棚の後ろにいたメイと目 があい、口をつぐむ。

リクは、停止したショウマの視線の 先をたどった。