幸せまでの距離


「……そうだったらいいけどな」

ショウマは物憂げにつぶやく。

アカネについて話しているうちに、 二人はミズキ宅から近いコンビニに 着いた。

みんな居るだろうからと、適当にお 菓子やジュースを買って持っていく ことにした。

リクはアカネに対して全く何も感じ ていないようだが、ショウマは逆 に、リクのそういう純粋さが心配 だった。

自宅を離れたメイも、ちょうどこの コンビニに来ていた。

菓子やインスタントラーメンの棚を 見て、最近こういった物を食してな いなと、日常を振り返る。

自分にはいま家族がいてとても幸せ なはずなのに、どうしてこんなにも 心に風が吹くのだろう。

やはり自分は“普通の人”にはなれ ないのだろうか?

……闇の中に居るもう一人の自分に 飲み込まれそうになった時、反対側 の棚からメイと同い年くらいの男の 声がした。

「あくまで俺のカンだけど、アカネ ちゃんにはあまり深入りしない方が いいんじゃない?

あの子、リクのそういう性格見抜い てるかもよ?」