幸せまでの距離

トウマの本音を知らないカナデは、 『たった一度きりの浮気だよね』 と、トウマの不誠実を割り切ろうと 思った。

こうなってみて始めて知った。彼の 存在がどれだけ大きなものだったの かを。

夢を追う姿に惹かれ応援している自 分に充実感を覚えていたのは、彼の そばにいたかったからに他ならな い。

それに、トウマが他の女性に目を向 けるだなんて、カナデのプライドが 許さなかった。

自分の価値が下がるように感じ て……。