大学の新入生合宿も終わって二週間 程が経ち、リクは大学生活になじみ 始めていた。
一方メイも、新しい顔ぶれの中で専 門学校での授業に身を注いでいる。
熱心なあまり、入学式で口をきくよ うになった同じクラスのカナデのひ そかな敵意に気付くこともなく、最 初は過ごしていた。
カナデはメイに、自分の恋愛を否定 されプライドを傷つけられたような 気になっていたので、何かあるたび にメイの授業を妨害している。
友達のフリをして愛想よくメイに絡 んでいるから余計に質が悪い。
提出物の期限を意図的に違う日付で 教えたり、学生同士で連絡事項をや り取りしあう時も、カナデは連絡係 であるのをいいことに、授業に必要 な持参物をわざとメイにだけ伝えな かったりした。
人の感情……特に、悪意に人一倍敏 感なメイは、カナデの小細工や裏の 心理にすぐ気付いた。
クラス内でのグループも確立してき たとある日の午後。
帰宅前の教室の中で、メイはカナデ に言った。
「あんた何なの? 私のことが嫌い なら絡んでこないでよ。
うざい。邪魔しないで」
したたかなカナデは、天然キャラを 装いはぐらかす。
「そんな風に見えてたならごめ ん……。そんなつもりないよぉ ……。
私ドジだし鈍感なとこあるから、身 近な子に迷惑かけちゃうんだよ ね……。今までも、それでよく嫌わ れてた。
本当に、悪気はないんだよ?」
疑わしいものだが、メイはそのセリ フを信じたフリをし、
「何が目的か知らないけど、失敗し たからって諦める気ないから」
妨害されても課題は諦めたりしない という意思を、カナデにキッパリ伝 えた。
前のメイだったら、こういった理不 尽なことからすぐに逃げていただろ う。
でも、もう、不都合なことから安易 (あんい)に逃げたくはない。
メグルがそう教えてくれたか ら……。
「何が気に入らないのか知らないけ ど、言いたいことあるならハッキリ 言ってよ」
メイは真っすぐカナデを見つめる。
一方メイも、新しい顔ぶれの中で専 門学校での授業に身を注いでいる。
熱心なあまり、入学式で口をきくよ うになった同じクラスのカナデのひ そかな敵意に気付くこともなく、最 初は過ごしていた。
カナデはメイに、自分の恋愛を否定 されプライドを傷つけられたような 気になっていたので、何かあるたび にメイの授業を妨害している。
友達のフリをして愛想よくメイに絡 んでいるから余計に質が悪い。
提出物の期限を意図的に違う日付で 教えたり、学生同士で連絡事項をや り取りしあう時も、カナデは連絡係 であるのをいいことに、授業に必要 な持参物をわざとメイにだけ伝えな かったりした。
人の感情……特に、悪意に人一倍敏 感なメイは、カナデの小細工や裏の 心理にすぐ気付いた。
クラス内でのグループも確立してき たとある日の午後。
帰宅前の教室の中で、メイはカナデ に言った。
「あんた何なの? 私のことが嫌い なら絡んでこないでよ。
うざい。邪魔しないで」
したたかなカナデは、天然キャラを 装いはぐらかす。
「そんな風に見えてたならごめ ん……。そんなつもりないよぉ ……。
私ドジだし鈍感なとこあるから、身 近な子に迷惑かけちゃうんだよ ね……。今までも、それでよく嫌わ れてた。
本当に、悪気はないんだよ?」
疑わしいものだが、メイはそのセリ フを信じたフリをし、
「何が目的か知らないけど、失敗し たからって諦める気ないから」
妨害されても課題は諦めたりしない という意思を、カナデにキッパリ伝 えた。
前のメイだったら、こういった理不 尽なことからすぐに逃げていただろ う。
でも、もう、不都合なことから安易 (あんい)に逃げたくはない。
メグルがそう教えてくれたか ら……。
「何が気に入らないのか知らないけ ど、言いたいことあるならハッキリ 言ってよ」
メイは真っすぐカナデを見つめる。


