幸せまでの距離


ショウマは酒に弱いわけではないが強くもない。


「ショウマ、もうビールやめたら?

顔、真っ赤だし!」

「大丈夫、こんくらい!」

リクの心配を軽くあしらったショウマは、酔いがまわった頃合いに両手で頬杖をつき、さきほどの話の続きをする。

「リクは考え過ぎって言ったけど、そんなことないっ。

考え無さ過ぎじゃ、人はダメになるんだよっ。

俺は、ぜぇったいに!! 傲慢(ごうまん)な人間にだけはなりたくないんだっ」

「ショウマ、完全に酔っぱらってる?

呂律(ろれつ)ヤバいしっ……」

「俺は酒にのまれるヤツじゃないぞぉぉっ!

まあリク、そこに座れ!」

「ずっと座ってるよ!」

ベロベロに出来上がって態度が変わったショウマを見て、リクは困惑を隠せない。