『もうちょっとで来ると思うんだけど。』


杏が携帯を確認して、言う。


授業が終わって、杏のお友達とは正門の前で待ち合わせ。


男の子が苦手ってわけでもないけど、やっぱり初対面はなんだか緊張する。




『杏、悪い。待たせた!』


そこに駆け寄ってきたのは、三人の男の子。

言われなくても、この人たちが杏のお友達ってことはわかった。




『あ、そっちも3人?じゃあ、ちょうどいいね。』