つながる音楽


「そ、そうなの!?」

雪斗は驚きのあまり
ココアを吹き出しそうになった。

「大丈夫?…そういえば
 まだ言ってなかったね…。
 僕らは正真正銘の双子だよ」

「だって…名前…」

「僕らの両親は
 もう死んでいて…それで
 2人とも別々の親戚に
 取られたんだ。」

「そのせいで、アタシ達は
 別々の名前なの。
 
 雪斗君、大丈夫?」

いっぺんに沢山の
事実を知った雪斗の頭は
混乱していた。

「…わかったような
 わかんないような…??」

「詳しくは追々話すから。
 
 休憩は終わり!
 練習始めよう!!」

再びピアノと
バイオリンの音色が
部屋いっぱいに響き渡った。