未定。

危なかった。バレなくて良かった…
晃流先輩のことは誰にも言っていない。親友のさえにも。
言ってしまうのが何だか怖くて、ずっと胸にとどめておいている。
さえはいつも、相談してよって言ってくれるけどなかなか言えない。
親友なのに、申し訳ないなあ。
「実遥、そんな顔してどうしたの。そんなに忘れ物がショック?」
考え事が顔に出てしまったのかな。きっと酷い顔をしていたのだろう。
「あ…全然大丈夫!気にしないで…」
本当に大丈夫だからと、さえに言った。
「そう?今日の実遥、何か変なの。」
ついに変とまで言われてしまった。今日はいいことあると思ったのにな。
なんだかなあ。