未定。

「おっはよー!」
後ろからいきなり元気な声が聞こえてきた。
「おはよ…」
いつも通り、何も変わらない朝。あたしは挨拶を返した。
「もう、実遥は毎朝元気ないんだからー。シャキッとしなさい!」
朝から説教を受ける。これも毎日のこと。親友である、牧野さえが登校中にあたしの横に来る。
「また、勉強してたんでしょ?」
一体さえからのこの質問は何回目だろう。
「まあ、ね。」
とそつなく返事をした。