ハァ。学校とか行きたくない。
だって俺はいつも…
「あっ、白夜くんだぁ。いつ見ても、かっこいいよね。」
いつも見た目だけて判断される。

ガラッ。
1-B、俺の教室か。
ドアを開けた瞬間、たくさんの男が、1人の女を囲んでいた。
くだらねぇー。そう思っていた。でも、その女は顔一つ変えない。
その女が立ち上がって、教室を出て行った時、俺は見たんだ。そいつの腕の無数の傷跡を…。
「あぁ、逃げられちゃった。」
「あの、智沙ちゃん、人気だから狙ってたのに。」
…。なぜ、あの女は顔一つ変えないのだろう?

翌日。
学校へ行く俺の後ろにあの女がいた。
だから、俺は話しかけることにした。
「なぁ、お前、その傷…」
「あっあなたには関係ありません。」
嫌われた!?なんか、そう思うと心が焦った。
その日から、あの女のことが気になり始めた。
つかっなんで、俺があの女を気にしなきゃダメなんだよ。
でも、助けたかったんだ。その智沙の暗い瞳から。教室にあとについた俺は、智沙の方を見た。
今日も人気だな。
なぁ、どうして笑わないんだよ。
「お前たちっ!もうやめろっ!智沙困ってるだろ?」そう男たちに言うと…
「何?呼び捨て?おまえらできてんの?白夜には勝てないから諦めるわっ」とかっ変なこと言い出すしっ。
ハァ。でもいい。智沙が解放されたから。