愛し愛されたい[短編]






それから私の荷物をまとめ、すぐに和葉の実家へ向かった。
いつの間にか学校も退学届けを出していた。


……行動はやすぎだし。





泣いたせいかとても眠くなり、いつの間にか和葉にもたれながら寝ていた。
その間和葉はずっと私の頭を撫でてくれていた……らしい。
後に運転手さんがそう言っていた。









着いたと同時に和葉に起こされた。
家の大きさに驚きすぐに眠気が吹っ飛び、起きたすぐなのに寝起きも何もない状態だ。




和「俺の親にはもう香也の話してるから気楽にしてていいぞ。」




いやいや……気軽とか無理だし!!
そもそも極道と会うのに気軽とか無理でしょ!!



そんなこと思いながらも和葉の両親に会った。



想像とは全然違っていてとても優しそうで穏かそうな顔をした男の人と女の人がいた。
緊張していたがすごく歓迎ムードですぐに緊張しなくなった。
お世話になる身としてきちんと挨拶をしてからなぜか和葉の部屋に連れて行かれた。








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