中に入るとお母さんが立っていた。
母「こちらへどうぞ。」
案内された場所は客間だった。
そこにはお父さんももちろんいた。
母「で、話とはなんですか?」
和「香也さんと現在お付き合いさせていただいている一条和葉と言います。」
母「え……確かこの子は…。」
和「毒蛇総長と付き合っていました。
…俺は毒蛇元副総長です。」
父「元とは?」
和「俺は元々色んな事情があってこの地域へ来ました。
その役目も終わり、明日には帰ろうと思っています。
そして……そこへ香也さんを連れて行きたいと思っています。」
母「…どこへ?」
和「隣りの県です。
一条組をご存知ですか?」
父「やくざか…。
だがあそこは確かまともだったような気がする。」
和「一条組は主に薬で狂った組や殺しばかり行っている組などを潰す仕事をしています。
俺は将来組長として、一条組を仕切っていきます。
娘さんを危険な目にあわせるかもしれません……。
それでも精一杯守ってみせます!!
だから娘さんを…」
和葉が喋っているとそれを区切るようにお父さんが話し始めた。
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