実家に着き、私はインターホンを鳴らした。
母『どちらさまですか?』
久々の母の声に私は手が震えてきた。
「……稚胡です。
話があって来ました…。」
母『…何の用?
もう帰って来るなって言わなかった?』
「っ……。」
何も言えず立っていると和葉が変わりに言ってくれた。
和「話をさせて下さい。」
母『…どちらさまですか?』
和「今稚胡さんとお付き合いさせていただいてる一条和葉と言います。
本日は挨拶とお願いをしに参りました。」
母『稚胡と…?
あの子はたしか……』
和「その事も含め、話したいことがあります。」
母『中へどうぞ。
ちょうど夫もいますから。』
和「ありがとうございます。」
私は和葉と手をつないで中へ入った。
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