愛し愛されたい[短編]





出てすぐに和葉は足を止め、中にいる下っ端達に大きな声で言った。




和「俺は今日でここを止める!!
そして香也を連れて行く!!


……いつか後悔するぞ。
んなだせぇことばっかりしてたらな。


まぁ今までついてきてくれてありがとな!!」




突然の事で唖然としている下っ端達を無視してすたすたと歩き出した。
そして倉庫に来る時に乗った車に乗せられた。




和「……香也の実家に行く。」



「えぇっ!?
私の顔すら見たくないと思うよ!?」



和「俺んとこに来てくれるんだろ?
それなら挨拶しとかないと。」



「お……大げさじゃない…?」



和「娘貰うのに挨拶しない馬鹿がどこにいるって言うんだよ?」




……なんか話が大きくなっているような気がするのは私だけか?
"娘貰うのに"って…まるで嫁に貰うみたいな言い方だし。





和「俺のところに来る=嫁に来るって意味だと思ってるんだけど?」



「は……?」



和「いや、顔がなんかそんな感じのこと言ってる様な気がしたんだけど。
まぁとにかく俺は香也以外いらないって思ってるから。」




ストレートな言葉に顔を赤くしてしまった。





.