愛し愛されたい[短編]




いきなりの私の登場に驚いたのか、代久は目を丸くしている。


和「だってさ。

で、香也はどう思った?
悲しい?辛い?






……それどころか涙すらでてねぇじゃん。」



「え……」



和「気づけよ…。
香也はただ、親に見放されて代久しかいねぇから"好き"だと思い込んでんだよ。
初めは本当に好きだったのかもしれねぇけど、段々薄れていったんだろうな。


……どうする?
俺の手をとるか、ここに残るか…。



香也が好きなほうを選んで。」



…そっか。
私はただ…傍にいてくれるのが代久だけだと思っていたから……
だから悲しくも辛くもないんだね…。



私の中ではすでに答えは決まっていた。




「…和葉がどうしても来てほしいって言うんなら着いて行くけど?」



素直に言えず、捻くれた言い方になってしまった…。



和「ハハッ……素直に言えばいいのに。

……俺のとこに来てくれ。」



そう言われ私は和葉の胸に飛び込んだ。




和「行動は素直なんだな。」




和葉はまたしても笑い出した。
そしておさまったと同時に代久を睨みつけた。




和「香也は貰っていく。


……次会うときは覚悟しておけ。」



代「欲しいならやるっつってんだろ。
覚悟?
お前1人で何ができるって言うんだ?


……目障りだ。
死にたくなかったらもう二度と面見せんな。」



和「物使わないと勝てないようなチームに俺を殺せるわけねぇだろ?

んじゃまぁそれまで精々女と遊んどけ。」





和葉は私を抱き上げて倉庫から出た。





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