和「そうか……。
でも、俺は諦めないから。
…それより服必要だな。」
和葉は運転手さんに耳打ちした。
すると運転手さんは車を駐車場に止めて何処かへ行ってしまった。
しばらくすると紙袋をもって戻って来た。
運「店の者に用意させました。」
和「さんきゅ。
俺ら外にいとくからこれに着替えて。」
「でも・・・」
和「俺からのプレゼントってことで、な?」
そして紙袋を私に渡してから車から降りた。
このままの格好はさすがに駄目だと思い、好意に甘えることにした。
服はとても可愛くて、花柄のワンピースだった。
着替えてすぐに和葉に声をかけた。
和「似合ってる。
可愛い。」
「和葉に可愛いって言われても嬉しくないなー。」
和「香也、すごく可愛いぞ。」
「・・・服ありがとう。」
和「照れると可愛い。」
「っ・・・ばかーっ!!」
和葉は顔を赤くしている私を見てしばらく笑ってから急に真剣な顔でみつめてきた。
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