月日が流れ…
高校入学して三度目の春を迎えてからすでに2ヶ月が経過した。
三年になってから私は周りの女の子達からとてつもなく嫌われ始めた。
理由はわかっている。
私が現在県№1暴走族である毒蛇の総長、栗地代久(クリジヨク)と付き合っているからだ。
……族の名前のセンスの無さにはあえて触れないでいるが、名前からも想像できるように正直言って最低な集団の集まりである。
女たらしな上に一般人を巻き込んでの喧嘩、そして武器を使用。
総長である彼は中でも女にだらしない。
だがそれは高校3年になる前に総長になったことがきっかけだった…。
それまではとても優しい少年だった――――……
……―――――――――
去年の春…私が二年になりたての時、その頃はまだ下っ端だった代久に中庭に呼び出しされた。
代「来てくれてありがとな。」
「いいえ…。」
代「あのさ…付き合ってくんない?」
「え……?」
代「可愛いなって前から思っててさ。」
その時はこれと言って好きな人なんかいなかったし私は軽い気持ちでいいよと言った。
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