杏梨と海斗は食べた後、片付けして帰っていった。
二人の帰る後ろ姿見てやっぱり羨ましかった。
「なぁ。」
桐野蓮が声をかけてきた。
「な、なに…」
私はやはり、睨んでしまう。
「肉じゃが美味しかった…」
少し照れたようにいわれて
少しこちらも嬉しくなる。
「よかった。口に合って。」
すこし微笑んだら、微笑み返された。
どきっ……。
顔が赤くなるのがわかる。
私はムキになって
「早く帰ってよ!!」
と言った。
桐野蓮はまた微笑んで
私に優しくキスをした……。
「ごちそうさま。」
桐野蓮はまたイタズラに微笑む。
「な、な、なにすんのよ!!!!」
私のファーストキスを奪ってそのまま帰っていった。
「なんだったの……?」
その場で私は座り込んだ。

