惹かれちゃうんだ。

杏梨が桐野蓮にマイクを渡す。


「桐野蓮… 以上だ。」


短っ!ってか次、私…

なに言おう、趣味とか?いや、先名前だよね?



桐野蓮がマイクを渡す。
その時…
指があたる。


たったそれだけなのに、私は嫌だった。

桐野蓮に、睨まれるし。指当たるのがそんな嫌か…。
まぁ、別にいいけどさ。





「西本優奈です。えーと…趣味は、料理です。よろしくお願いします。」


我ながらちゃんと自己紹介した!



海斗が、
「あー…優奈の料理食べたくなってきた。」


杏梨もそれに乗るように、

「優奈の料理おいしいもんねー、」

海斗が、

「うんうん!カラオケ終わったら優奈の家行こうか!」


またか…。


 


今日は、家族はいないか…。両方仕事か。

机の上に一万円があった。そして、メモには、

[これでご飯食べるか、作りなさい]

とかかれていた。




つまり、仕事忙しいんだよね。


…。まぁ友達を家に連れてもいいか。


杏梨と海斗に

「いいよ。家来ても。」


「「わーい!」」


杏梨と海斗はハイタッチしていた。

この二人…。

海斗が、桐野蓮に、

「お前も来るよな?」


「おー。」

と一言。え?どっち?
ってか桐野蓮来るの?

嫌だけど、三人なら別にいいか。