FlowerRose


「「………」」



タクシーの中、あたしと修人は会話をほとんど交わさなかった





カイ…

大丈夫かな…


大丈夫じゃないよね…

痛いよね…?

苦しいよね…?



ごめんね…

最後まで一緒に居てあげられなくて…





ドクンドクンと胸騒ぎのする胸



震える指先



あたしはただ、祈る事しか出来なかった





カイ…お願いだから…無事でいて…!



そんな中、雨はますます激しくなり、タクシーはなかなか病院に着かなかった