降りしきる大粒の雨



あたしはただ、その場に座り込んでいた



「英子!!」



修人の声がして、あたしは振り向いた



「英子!先輩からメールがあって、アイツ、事故で…って…英子!?」



あたしは修人の肩にしがみついて、小さく鳴咽を漏らした



「うっ、あっ…なっ…で…カッ…イが…うぅ…っあぁ…」

「英子…」



修人は黙って、あたしの肩を抱いていてくれた



「…さっき、先輩からメールが入ったんだ…県立病院に…運ばれたそうだ……出血多量で…正直危ないって…」

「…危…ない…?」



嘘だ…

嘘だ嘘だ嘘だ!!



あたしが、悲しみのあまり声も出せないでいると、


「英子、病院行こう、アイツの側にいてあげよう」

「…うん…」



あたしと修人はタクシーを拾って、県立病院へと急いだ