FlowerRose




屋上は誰もいなくて静かだった

鳥のさえずりが時々聞こえてくる










しばらくぼんやりしているとあたしは重大な事に気付く


「ああ〜!!休み時間終わってる〜!!!!!」

あたしは王子様のいる方を向いた

「先輩!休み時間終わって…」

言い終わる前にあたしは王子様に両腕を掴まれた

そして壁に押し付けられる

「せ…先輩?」

王子様の表情は冷たく、さっきまでの天使の微笑みは消えていた

なんか…俺様王子様って感じ…

「…一条カイ」

「へ?」

「オレの名前だよ」

「一条先輩…」

しゃべり口調まで変わっていた