カチャン



「別れてるって…どういう事?」


あたしはフォークを置いて、修人の顔をまじまじと見た


「…英子が倒れたあの日…アイツ、彼女と別れてるんだよ」


ハーブティーを一口飲み、修人は神妙な面持ちでそう言った



(あたしが倒れた日…?)



「…アイツと同級の先輩から聞いたんだよ…清掃時間に彼女呼び出して、別れ話切り出したって」



(清掃時間……あっ、もしかして…)



あたしは桜の木の下での事を思い出した


愛おしそうに彼女の髪を撫でる、カイの顔を思い出した


(いやいや、忘れなきゃっ!)


「どうして…別れたのかな…?」


少し聞きにくい質問をぶつけてみた